古林形成外科-横浜院

医療コラム

粉瘤はなぜできる?原因や予防法・治療法をわかりやすく解説!

医師の診察

東京都台東区上野の「東京皮膚腫瘍ほくろと粉瘤クリニック古林形成外科上野院」です。当院では、日帰り手術による粉瘤の治療を行っています。

本記事では、粉瘤の発症原因、予防法、そして治療法についてわかりやすく解説します。ぜひご参考ください。

粉瘤はなぜできる?発症原因について

粉瘤

粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造ができ、その内部に角質や皮脂などの老廃物がたまることで形成される良性の腫瘍です。医学的には「表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)」または「アテローム」とも呼ばれます。

粉瘤の明確な発生メカニズムは、現時点では完全には解明されていませんが、以下のような要因が関与していると考えられています。

  • 毛穴の詰まり
  • ウイルス感染
  • 外傷や摩擦による皮膚への刺激
  • 遺伝的な体質や傾向

また、体質的に粉瘤ができやすい方もおり、1つだけでなく複数の粉瘤が同時に発生したり、時間をおいて繰り返し出現したりすることもあります。

粉瘤ができやすい人の特徴

医師の診察

粉瘤の原因は完全には解明されていませんが、これまでの研究や臨床経験から、粉瘤ができやすい方には一定の傾向があるとされています。以下に粉瘤ができやすい人の特徴を解説します。

皮脂の分泌が多い人

皮脂の分泌が盛んな方は、毛穴が詰まりやすく、角質や皮脂が皮下にたまりやすいため、粉瘤ができやすい傾向があります。

ニキビができやすい体質の人

ニキビは、過剰な皮脂分泌や毛穴の詰まりなどによって生じる皮膚疾患です。これらの皮膚環境は粉瘤の発生にも関与するため、ニキビができやすい方は粉瘤もできやすいと考えられます。

毛穴が詰まりやすい人

角質が厚く、毛穴の開口部が塞がれやすい体質の方では、皮脂や老廃物がたまりやすくなるため、粉瘤のリスクが高まります。

肌への刺激が多い人

衣類によるこすれや圧迫、紫外線などの慢性的な刺激が皮膚にダメージを与えることで、表皮の一部が皮下に入り込み、嚢胞が形成されることがあります。とくに背中や肩など、日常的に刺激を受けやすい部位に発生しやすくなります。

遺伝的な要因がある人

粉瘤の発症には、遺伝的な要因が関与していると考えられています。家族に粉瘤の既往がある場合には、粉瘤を発症しやすいとされます。なかでも「多発性粉瘤」など、複数の粉瘤が繰り返し発生するケースでは、遺伝的背景が強く関与していると考えられています。

男性であること

統計的には、粉瘤は女性よりも男性に多く発症します。特に、皮脂腺が発達している顔・首・背中・胸部といった部位にできやすい傾向があります。

不規則な生活やストレスが多い人

生活習慣の乱れや過度なストレスは、ホルモンバランスを崩す原因となり、皮脂分泌や免疫機能に影響を与えることで、粉瘤ができやすくなると考えられています。

粉瘤は予防できる?

医師の診察

粉瘤は、発症原因が完全には解明されていないため、現時点では確実な予防法は確立されていません。

しかし、粉瘤は皮膚の下に袋状の構造ができ、そこに皮脂や角質などの老廃物が蓄積することで発生するとされます。このような発生メカニズムを踏まえると、日頃から肌を清潔に保ち、過剰な皮脂や汚れを取り除くことが、粉瘤のリスクを軽減するうえで有効とされています。

粉瘤の治療方法と診療科

医師の診察

粉瘤の根本的な治療には、袋状の構造(被膜)を含めて完全に摘出する外科的手術が必要です。内部の内容物だけを除去しても、被膜が残っている場合は再発のリスクが高まるため、被膜ごと丁寧に取り除くことが重要です。

粉瘤の摘出手術には、主に「くり抜き法」と「切開法」の2つの方法があります。いずれも局所麻酔で対応可能で、通常は日帰りで手術を受けることができます。また、診察・検査・手術・病理検査を含む粉瘤の治療は、すべて健康保険の適用対象となります。

治療を受ける診療科としては、形成外科または皮膚科が適しています。特に粉瘤の摘出においては、単に病変を取り除くだけでなく、再発を防ぎつつ、傷あとをできるだけ綺麗に仕上げるための専門的な技術が求められます。

当院では、見た目の仕上がりと再発予防の両立を重視し、形成外科専門医による治療を推奨しております。

まとめ

まとめ

粉瘤の明確な発症メカニズムは、現時点では完全には解明されていませんが、以下のような要因が関係していると考えられています。

粉瘤の発症要因

毛穴の詰まり、ウイルス感染、外傷や摩擦による皮膚への刺激、遺伝的な体質や傾向

これらの要因が複合的に関与して粉瘤が形成されるとされているため、現時点では確実な予防法は存在しません。ただし、発症の背景を踏まえると、日常的に皮膚を清潔に保ち、皮脂や汚れの蓄積を防ぐことは、リスク軽減に一定の効果があると考えられます。

粉瘤の治療には、内部に形成された袋状の構造(被膜)を含めた外科的な完全摘出が必要です。内容物のみを除去して被膜が残存すると、再発のリスクが高くなります。そのため治療では、被膜ごと丁寧に摘出することが重要です。

粉瘤の治療は当院までご相談ください

東京皮膚腫瘍ほくろと粉瘤クリニック 古林形成外科上野院

東京都台東区上野の「東京皮膚腫瘍ほくろと粉瘤クリニック古林形成外科上野院」では、粉瘤の治療を日帰り手術で行っています。

当院では、皮膚領域を専門とする日本形成外科学会認定の形成外科専門医が診療を担当しています。患者さま一人ひとりの状態に合わせ、豊富な知識と経験に基づいた治療をご提供いたします。

粉瘤でお困りの方は、当院までお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

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東京皮膚腫瘍ほくろと粉瘤クリニック
院長 田中 俊一

東京皮膚腫瘍ほくろと粉瘤クリニック 古林形成外科上野院では、皮膚疾患を専門とする日本形成外科学会認定の形成外科専門医が診療を担当しています。当院では、粉瘤、脂肪腫、眼瞼下垂、耳垂裂などの疾患に対応した日帰り手術をはじめ、形成外科全般の診療を行っています。

東京皮膚腫瘍ほくろと粉瘤クリニック 古林形成外科上野院では、皮膚疾患を専門とする日本形成外科学会認定の形成外科専門医が診療を担当しています。当院では、粉瘤、脂肪腫、眼瞼下垂、耳垂裂などの疾患に対応した日帰り手術をはじめ、形成外科全般の診療を行っています。

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