古林形成外科-横浜院

医療コラム

皮膚の下に押すと痛いしこり…考えられる病気と受診の目安【当日手術にも対応】

皮膚の下にしこりができて押すと痛い」――このような症状は珍しくなく、粉瘤(ふんりゅう)や脂肪腫をはじめとした良性腫瘍や、炎症性の疾患で起こります。

特に炎症性の疾患は放置すると腫れが強くなったり、膿が溜まることでさらに痛みが強くなることもあるため、自己判断で様子を見るのは危険です。

この記事では、

  • 皮膚の下の痛いしこりで考えられる主な原因
  • 悪化のリスク
  • 受診すべき診療科
  • 当院での当日手術対応

について詳しく解説します。

「これって放置して大丈夫?」「何科に行けばいい?」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

押すと痛い皮膚の下のしこりが考えられる病気と原因

皮膚の下にできる「押すと痛いしこり」は珍しいものではなく、良性腫瘍から炎症性疾患まで幅広い病気が関係します。放置して自然に治るものもありますが、多くは治療が必要となります。代表的な原因を詳しく見ていきましょう。

  • 粉瘤(ふんりゅう/アテローム)
  • 脂肪腫
  • 石灰化上皮腫
  • ガングリオン
  • リンパ節炎
  • 皮膚線維腫
  • 化膿性汗腺炎(慢性膿皮症)

粉瘤(ふんりゅう/アテローム)

皮膚の下に袋状の構造ができ、中に角質や皮脂がたまる病気です。中心に黒い点(毛穴の開口部)があるのが特徴。炎症を起こすと赤く腫れ、押すと強い痛みを感じます。膿がたまると自然に破れて膿が出ることもありますが、袋を残したままでは必ず再発します。

脂肪腫

脂肪細胞が増殖・増大してできる良性腫瘍。外傷などの刺激や遺伝、ホルモンバランスで発生すると言われています。通常の脂肪腫は無痛ですが、大きくなると周囲を圧排し痛みを伴う場合があります。

石灰化上皮腫

若い年代に多く、毛根の細胞が変化して石灰化した腫瘤です。触ると硬く、皮膚表面に隆起しやすいのが特徴です。押すと痛みを伴うことがあり、見た目がイボや粉瘤と間違えられることもあります。

ガングリオン

関節や腱の近くにゼリー状の物質が溜まってできる腫瘍で、手首や指の関節に多く見られます。強く押すと鈍い痛みが出ることがあり、神経を圧迫するとしびれの原因になることもあります。

リンパ節炎

風邪や感染症のあとにリンパ節が腫れて押すと痛みを感じることがあります。首、脇の下、足の付け根などに多く、炎症性のため発熱や倦怠感を伴うこともあります。

化膿性汗腺炎(慢性膿皮症)

脇の下や鼠径部など汗腺が多い部位にできやすく、赤く腫れて膿がたまる炎症性疾患です。再発を繰り返しやすく、慢性化すると瘢痕(しこりの跡)が残ることもあります。

皮膚線維腫

比較的小さい硬いしこりで、押すと軽い痛みを感じることがあります。真皮内に膠原線維と線維芽細胞が増殖した病変で、悪性化はほとんどありません。気になる場合や大きくなった場合は切除が推奨されます。

押すと痛い皮膚の下のしこりができたら何科に受診すべきか

皮膚科で対応できる場合

  • しこりが小さく、炎症が軽度
  • 診断目的でまず相談したい
    といったケースでは皮膚科が第一選択になります。皮膚科では視診・触診・必要に応じてエコー検査を行い、粉瘤や脂肪腫といった良性疾患をある程度鑑別できます。

形成外科を選ぶメリット

しかし「しこりが繰り返し腫れる」「強く押すと痛い」「切除が必要になりそう」な場合は、形成外科が最も適しています。形成外科では

  • 腫瘍を袋ごと確実に摘出し再発を防げる
  • 顔や首など目立つ部位でも傷跡を目立ちにくく縫合できる
  • 切除組織を病理検査に回し、悪性疾患を確実に除外できる
    という強みがあります。

当院なら当日手術で治療できます

多くの粉瘤や脂肪腫は日帰り手術で対応可能です。炎症が強い場合はまず膿を出す処置を行い、炎症が落ち着いてから根治手術を行うこともあります。

日帰り手術の流れ

  1. 診察と検査で診断
  2. 局所麻酔を実施
  3. 数cmの切開を入れて腫瘍を袋ごと摘出
  4. 必要に応じて縫合
  5. 当日帰宅可能

小さい粉瘤や脂肪腫なら10〜20分程度で終了し、その日のうちに痛みから解放されます。

まとめ

押すと痛い皮膚の下のしこりは、粉瘤や脂肪腫などの良性腫瘍であることが多いですが、炎症や感染を伴うと強い痛みや腫れを引き起こします。放置すると再発や膿瘍化、さらには悪性疾患との見分けがつかなくなるリスクもあるため、早期受診が重要です。

診断から治療までスムーズに行える形成外科なら、見た目にも配慮しつつ安全に治療が可能です。当院では当日手術にも対応しています。

「押すと痛いしこり」が気になる方は、自己判断せず早めにご相談ください。

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