おでこにできた脂肪腫は放置して大丈夫?特徴・原因・治療法・費用を解説

おでこに“しこり”や“できもの”ができると、目立つ場所だけに不安やストレスが大きくなります。特に脂肪腫は柔らかい腫瘍として知られていますが、粉瘤など他の腫瘍と区別が難しいこともあります。
脂肪腫は自然に消えることはなく、時間とともに大きくなるため、早期の診断と治療が重要です。
この記事では、おでこにできた脂肪腫の特徴や原因、受診すべき診療科、治療方法や費用、そしてよくある質問への答えをまとめました。
「このまま様子を見ていいのか」「粉瘤との違いは何か」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
おでこにできたできもの、脂肪腫の特徴
脂肪腫の形状
脂肪腫は皮下にできる良性腫瘍で、丸みを帯びたしこりとして現れます。おでこにできた場合、皮膚の上からも盛り上がって見えることがあり、外見上の違和感やコンプレックスにつながりやすい部位です。
脂肪腫の触感
触ると柔らかく、皮膚の下で「コリコリ」と動く感触があります。痛みや赤みを伴うことは少なく、粉瘤のように中央に黒い点が見えることもありません。
脂肪腫の治療方法
脂肪腫は自然に消えることはなく、根治には手術による切除が必要です。小さければ局所麻酔で日帰り手術が可能で、被膜ごと取り除くことで再発を防ぎます。
おでこに脂肪腫ができる原因
脂肪腫の明確な原因は分かっていませんが、以下の要因が関与するとされています。
- 遺伝的体質
- 外傷や圧迫による皮下組織の変化
- 脂肪細胞の代謝異常
おでこは脂肪層が薄い部位のため、他の場所よりもしこりが目立ちやすい特徴があります。
おでこにできた脂肪腫は何科に行くべきか
- 形成外科:顔のように目立つ部位では形成外科が最も適しています。切開ラインをシワに合わせたり、細い糸で縫合したりすることで、傷跡を目立ちにくく仕上げることが可能です。
- 皮膚科:診断や紹介を受ける窓口として適しています。小さい脂肪腫であれば皮膚科で切除できることもあります。
- 整形外科:深部にまで広がっている場合や骨に近い位置の脂肪腫では整形外科での対応が必要になることもあります。
おでこにできた脂肪腫の手術費用
- 保険診療:悪性の疑いがある場合、3割負担で1万円前後になることが多いです。
- 自費診療(美容目的):仕上がりを重視した切除では1個あたり2〜5万円程度が目安です。大きさやクリニックの方針によって費用は変動します。
おでこの脂肪腫に寄せられるQ&A
おでこにできた脂肪腫が小さいですが、このまま放置したら大きく悪化しますか?
脂肪腫は自然に小さくなることはなく、時間とともに大きくなります。放置すると切開範囲や傷跡が大きくなってしまうため、小さいうちに切除した方が負担は軽く、仕上がりもきれいです。
おでこに脂肪腫か粉瘤どちらかができています。診断後、手術となった場合の治療方法の違いを教えてください。
- 脂肪腫:脂肪の塊を袋ごと切除します。再発は少なく、術後の経過も安定しやすいです。
- 粉瘤:中に角質や皮脂が溜まっており、袋を残すと必ず再発します。袋ごと摘出する点は脂肪腫と同じですが、炎症を起こしている場合はまず膿を出してから改めて切除します。
まとめ
- おでこにできた脂肪腫は、柔らかいしこりで自然に消えることはありません。
- 放置すれば大きくなり、美容面・手術負担の両方でリスクが増します。
- 顔のように目立つ部位は、形成外科での切除が最も安心・安全です。
- 小さいうちに治療することで、傷跡も小さく仕上げられます。