ニキビと粉瘤の見分け方|見た目・触り心地・痛みの違いと正しい受診先を解説
「これはニキビ?それとも粉瘤?」
顔や体にできたしこりについて、自己判断に迷う方は非常に多くいらっしゃいます。
ニキビと粉瘤は、どちらも皮膚にできる身近なできものですが、
原因・経過・治療方法はまったく異なる別の病気です。
ニキビだと思って放置したり、潰したりした結果、実は粉瘤で悪化してしまうケースも少なくありません。
この記事では、
- ニキビと粉瘤の見分け方
- 迷ったときに受診すべき診療科
- それぞれの治療方法
- よくある疑問への回答
を整理し、「今の状態でどう行動すべきか」が分かるよう解説します。
ニキビと粉瘤の見分け方
ニキビと粉瘤は、どちらも皮膚にできる“しこり”ですが、できる仕組み・経過・治療方法はまったく異なります。
まずは見分けるポイントを整理しましょう。
見た目の違い
ニキビ
- 赤く腫れることが多い
- 白い膿や芯が見えることがある
- 数日~1週間で変化しやすい
- 治ると小さくなる、または消える
粉瘤
- 皮膚の下に丸いしこりとして触れる
- 表面の色は皮膚と同じことが多い
- 中央に黒い点(開口部)が見えることがある
- 長期間サイズがほぼ変わらない
「見た目があまり赤くないのに、ずっと同じ場所にあるしこり」は粉瘤を疑います。
触ったときの感触の違い
ニキビ
- 比較的柔らかい
- 押すと表面がズキッと痛む
- 炎症が治まると触れなくなる
粉瘤
- ゴムのような弾力
- 皮膚の下でコロコロ動くことがある
- 炎症がない時は痛みがほぼない
「皮膚の下に“塊”として存在する感覚」があれば粉瘤の可能性が高いです。
痛み・経過の違い
ニキビ
- 炎症期は痛い
- 自然に治ることが多い
- 再発しても場所が変わることが多い
粉瘤
- 普段は無痛
- 炎症を起こすと急に強く痛む
- 同じ場所で何年も存在する
- 一度治ったように見えても再発する
「何度も同じ場所で腫れる」「潰してもまたできる」場合は粉瘤を強く疑います。
ニキビか粉瘤で迷ったら何科に行くべきか
自己判断が難しい場合は、診療科選びが重要です。
皮膚科を受診した場合の対応
皮膚科では、
- ニキビ
- 炎症性粉瘤
- 皮膚感染症
の診断と初期治療が可能です。
- 外用薬
- 内服薬
- 切開排膿
などで炎症を抑える治療を行います。
ただし、粉瘤の袋を根本的に取る手術には対応していない皮膚科も多いのが実情です。
形成外科を受診した場合の対応
形成外科では、
- ニキビか粉瘤かの鑑別
- 粉瘤の根治手術(袋ごと摘出)
- 傷跡を考慮した治療
まで一貫して対応できます。
「粉瘤の可能性が高い」「再発を防ぎたい」「見た目を重視したい」場合は、
形成外科の受診が適しています。
ニキビと粉瘤の治療方法の違い
ニキビの治療
- 外用薬(抗菌薬、レチノイドなど)
- 内服薬
- 生活習慣
- スキンケア指導
ニキビは薬物治療が中心で、手術は基本的に不要です。
粉瘤の治療
- 炎症がある場合:抗生物質、切開排膿
- 根治治療:袋ごとの摘出手術
粉瘤は薬だけでは治らず、袋を取らない限り再発します。
Q&A
粉瘤の上からニキビパッチを貼っても大丈夫ですか?
おすすめできません。
ニキビパッチはニキビの膿を吸収する目的のもので、粉瘤に貼っても治療効果はなく、かえって蒸れて炎症を悪化させる可能性があります。
膿が出ていなくても粉瘤の可能性はありますか?
あります。
粉瘤は炎症が起きていない限り、膿は出ず、白い角質様の内容物が袋の中に溜まっている状態です。
押して血だけ出た場合でも、「皮膚の下にしこりが残っている」なら粉瘤の可能性があります。
無症状のしこりは自然に小さくなりますか?受診の目安は?
ニキビであれば自然に小さくなることがありますが、
粉瘤は自然に消えることはありません。
以下に当てはまる場合は受診をおすすめします。
- 数週間~数か月以上同じ大きさで存在する
- 触るとコロコロする
- 同じ場所で繰り返し腫れる
早めに診断を受けることで、治療の選択肢が広がります。
まとめ
- ・ニキビと粉瘤は見た目が似ていても別の病気
- ・長期間同じ場所にあるしこりは粉瘤を疑う
- ・ニキビは薬で治るが、粉瘤は手術が必要
- ・迷ったらまず皮膚科、粉瘤疑いなら形成外科が最適
- ・自己判断で潰すと悪化・再発の原因になる

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