古林形成外科-横浜院

医療コラム

顔にできた脂肪腫は放置して大丈夫?診断ポイント・原因・治療方法を形成外科医が解説

顔にできたしこりが脂肪腫かどうかは自己判断が難しいものです。脂肪腫は柔らかく皮膚の下で動くできもので、自然に消えることはありません。自分で取るのは危険で、切除手術が治療の唯一の方法です。

顔の場合は見た目も大切なので、形成外科での切除が最適です。小さい脂肪腫なら日帰り手術で対応でき、傷跡も目立ちにくく仕上げられます。この記事では、脂肪腫の見分け方・原因・治療の流れをわかりやすく解説します。

顔にできたできもの、脂肪腫かも?診断ポイント

脂肪腫は皮膚の下にできる良性腫瘍で、柔らかい脂肪のかたまりが袋のように増殖して生じます。顔にできると「ニキビ?イボ?それとも別の病気?」と不安になる方も多いでしょう。

硬さ・大きさ

  • 脂肪腫は やや柔らかく、指で押すと皮膚の下で動く感触があります。
  • 数mmから数cmまで大きさはさまざまで、少しずつ大きくなることがあります。

イボや稗粒腫との違い

  • イボは皮膚表面に盛り上がり、硬くザラついています。
  • 稗粒腫(ひりゅうしゅ)は白い小粒のように表面に現れ、1〜2mm程度と小さいのが特徴。
  • 脂肪腫は皮膚の下にでき、見た目よりもしこり感で気づかれることが多い点で違います。

顔に脂肪腫ができる原因

脂肪腫ははっきりした原因が分かっていませんが、以下の要因が関わっていると考えられています。

  • 遺伝的体質(家族に脂肪腫が多い場合)
  • 外傷や圧迫による皮下組織の変化
  • ホルモンバランスや代謝の影響

良性ではありますが、放置しても自然に消えることはなく、少しずつ大きくなる傾向があります。顔にできた場合は美容面への影響が大きいため、早期に相談する方が安心です。

顔の脂肪腫は何科に行くべきか

顔のしこりを診てもらうなら形成外科がおすすめです。

  • 皮膚科でも診断は可能ですが、切除となると紹介されることもあります。
  • 形成外科は外科的切除に熟練しており、顔のシワやラインに沿わせた切開で傷跡を目立たなくする工夫が可能です。
  • 切除した腫瘍は病理検査に回し、悪性の可能性を正しく除外できます。

顔の脂肪腫の当日手術の流れ

  1. 診察・局所麻酔
  2. 数cmの小切開を入れ、脂肪腫を袋ごと摘出
  3. 皮膚を丁寧に縫合
  4. 術後はガーゼやテープで保護し、その日のうちに帰宅可能

小さい脂肪腫であれば手術時間は10〜20分程度、日常生活への影響も最小限です。抜糸は1週間前後で行い、その後はメイクで隠せることが多いです。

顔の脂肪腫に関するお悩みQ&A

顔に脂肪腫のようなものができました、自分で取り除くことはできますか?

自分で潰したり針で刺すのは危険です。袋を残したままでは再発し、感染や大きな傷跡につながります。必ず医療機関で切除しましょう。

顔に脂肪の塊のようなものができました。脂肪腫とニキビの違いはなんですか?

ニキビは毛穴の炎症で皮膚表面に赤みや膿を伴うのが特徴です。脂肪腫は皮膚の下にゆっくり大きくなる「しこり」で、表面は赤くならず痛みも少ないのが一般的です。

顔に脂肪腫ができたのですが、傷跡が怖いです。傷跡が残りやすい部位はあるのでしょうか?不安なら美容外科にいくべきでしょうか。

額や頬など皮膚が厚い部分は比較的きれいに治りますが、まぶたや口周囲など皮膚が薄い部位は跡が残りやすい傾向があります。形成外科や美容外科なら傷跡を最小限に抑えるための縫合法を用いるので安心です。

まとめ

顔にできる脂肪腫は良性ですが、自然に消えることはなく徐々に大きくなります。イボや稗粒腫、ニキビと見分けにくい場合もあるため、確実な診断と仕上がりに配慮した治療が必要です。

形成外科であれば、

  • 傷跡を目立たせない切除
  • 病理検査による確実な診断
  • 日帰りでの安全な治療

が可能です。顔にしこりを見つけたら、自己処置せず早めに受診しましょう。

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