古林形成外科-横浜院

医療コラム

赤いほくろの治療方法|必要なケースと除去法、保険・費用まで解説

赤いほくろは、そのほとんどが血管からできた良性のできもので、基本的に治療の必要はありません。

ただし、

  • 「見た目が目立って気になる」
  • 「刺激で出血しやすい」
  • 「急に大きくなった」

などの場合は、レーザーや切除法で安全に取り除くことができます。

この記事では、赤いほくろに治療が必要なケースや、除去方法・費用・保険適用の有無まで、治療を検討する前に知っておきたい情報をまとめて解説します。

赤いほくろの治療は必要?まずは治療が必要かを判断しよう

基本的には良性。放置しても問題ないケース

赤いほくろの正体は、多くの場合「老人性血管腫」や「毛細血管拡張」などの良性の血管腫です。

基本的には痛みやかゆみなどの症状がなく、健康上の問題もありません。そのため治療は必須ではなく、気にならなければ放置しても問題ありません。

治療を検討すべき赤いほくろの特徴とは

ただし、以下のような特徴がある場合は、一度医師の診察を受けておくと安心です。

  • 短期間で大きくなってきた
  • 不整形・色がまだらで濃い
  • 引っかかって出血しやすい
  • メイクや衣服とこすれて違和感を感じる
  • 見た目がコンプレックスになっている

見た目の問題だけでなく、生活に支障がある場合や、悪性の可能性が否定できない場合は除去を検討します。

赤いほくろとは?特徴・原因を徹底解説

赤いほくろの主な治療方法

CO2レーザー治療|出血が少なく、傷あとも小さい

炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)は、赤いほくろを蒸散(削り取る)する治療です。出血がほとんどなく、治療後の傷あとも小さく済むことが多いため、見た目重視の方に人気です。治療時間も短く、1箇所あたり数分で終了します。

※ただし自費診療となるので費用がやや高額になりがちです。

電気メスによる焼灼|盛り上がりがあるタイプに有効

電気メス(高周波電気メス)は、盛り上がった赤いほくろを熱で焼いて除去する方法です。局所麻酔を行ってから処置し、比較的大きめの血管腫にも対応可能です。治療後はかさぶたができ、自然にはがれていきます。こちらも基本的には自費診療となります。

外科的切除|大きいものや病理検査が必要な場合に対応

大きめの赤いほくろや、悪性の疑いがある場合には、メスによる切除が行われます。切開後に縫合し、必要に応じて病理検査で良性かどうかを確認します。

医師の診断によっては保険適用となる可能性がある治療法です。

治療費用と保険適用の有無

自由診療になるケース

赤いほくろが見た目の改善のみを目的とする場合、治療は自由診療(自費)扱いとなります。

CO2レーザーや電気メスによる除去の費用は、1個あたり約5,000~30,000円程度が相場です。

※費用はクリニックによって異なります。

保険が適用される可能性がある場合とは

以下のような場合は、医療的な必要性があると判断され、保険適用になる可能性があります。

  • 悪性の可能性がある
  • 出血や炎症を繰り返している
  • 病理検査を目的とした切除

ただし、保険の適用可否は医師の診察と判断によるため、事前に確認が必要です。

できている場所や大きさにもよりますが、数千円から1万円ちょっとで切除可能な場合が多いです。

治療後の経過と注意点

赤み・色素沈着が出ることもある

治療後は一時的に赤みや色素沈着が残ることがあります。これは皮膚の自然な回復反応で、数週間~数ヶ月かけて徐々に薄くなるのが一般的です。日焼け止めや美白外用薬の併用で、経過を整えることができます。

再発はする?術後のケアで気をつけたいこと

赤いほくろの再発率は低めですが、体質や生活習慣によっては新たに発生することがあります。

再発予防としては以下が有効です:

  • 紫外線対策(UVケア)
  • 肌への摩擦を避ける
  • 定期的な皮膚の観察と診察

よくある質問|赤いほくろの治療に関するQ&A

赤いほくろは絶対に取らなければいけませんか?

多くの場合、治療の必要はありません。 ただし、出血しやすい・見た目が気になる場合などは除去を検討できます。

どの治療法が一番おすすめですか?

大きさや場所によって適した方法は異なります。 小さなものならCO2レーザー、盛り上がりがあるものや大きいものは電気メスや切除が選ばれます。

保険は使えますか?

A. 美容目的では使えませんが、医師が必要と判断した場合は保険適用されることがあります。 悪性の疑いや病理検査が伴うケースなどが該当します。

治療は痛いですか?

局所麻酔を使うため、ほとんど痛みはありません。 術後は軽いヒリつきや赤みが出ることがありますが、多くの方が日常生活に支障なく過ごせます。

治療跡は残りますか?

治療法によっては一時的に色素沈着が残ることがありますが、時間とともに薄くなっていくケースが多いです。 紫外線対策や保湿が重要です。

まとめ|気になる赤いほくろは医師に相談を。治療は状態に応じて選べます

赤いほくろは基本的に良性で心配ないことがほとんどですが、見た目の改善や不快感の軽減を目的に除去を希望する方も増えています。

治療方法はレーザー・電気メス・切除など複数あり、ほくろの状態やご希望に合わせて選択可能です。

費用や保険の適用についても事前に確認し、納得のいく方法を選びましょう。

まずは気になる症状があれば、皮膚科や形成外科に相談してみてください。医師の診察を受けることで、不要な心配を手放し、最適な対処が見えてきます。

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