古林形成外科-横浜院

医療コラム

盛り上がってきた「ほくろ」は危険?原因と対処法について解説!

ほくろ

東京都台東区上野の「東京皮膚腫瘍ほくろと粉瘤クリニック古林形成外科上野院」です。当院では、日本形成外科学会認定の形成外科専門医によるほくろの治療を行っています。

本記事では、ほくろが盛り上がる原因やリスク、適切な対処法について解説します。ぜひご参考ください。

ほくろが盛り上がる原因について

ほくろ

「ほくろ」は、医学的には色素性母斑(しきそせいぼはん)と呼ばれる良性の腫瘍です。ほくろは、メラニン色素を産生するメラノサイトが変化した「母斑細胞」が皮膚内で増殖することで形成されます。ここでは、ほくろが盛り上がる原因について解説します。

ほくろが盛り上がる原因は母斑細胞の増殖

ほくろが盛り上がる主な原因は、母斑細胞の増殖です。原因には先天的な要因と後天的な要因の両方が考えられます。

先天的な要因

生まれつき存在するほくろの中には、幼少期からすでに盛り上がっているタイプがあり、成長や加齢に伴って徐々に目立つようになることがあります。

後天的な要因

後天的に発生するほくろの中には、当初は平らでも、時間の経過とともに徐々に盛り上がってくるタイプがあります。これは、母斑細胞が真皮内で増殖し、皮膚表面がドーム状に隆起することによって起こります。

母斑細胞が増殖する主な要因

母斑細胞が増殖する主な要因には、以下の内容が挙げられます。

紫外線による刺激

長年にわたり紫外線を浴び続けることで、母斑細胞が活性化し、色素や細胞の増殖が促される可能性があります。

加齢による変化

加齢とともに皮膚のターンオーバーや免疫機能が変化し、既存のほくろが大きくなったり、盛り上がったりすることがあります。

摩擦や物理的な刺激

衣類やアクセサリーなどによる繰り返しの摩擦が加わることで、局所的な刺激が母斑細胞の増殖を促すことがあります。

注意が必要な「悪性化による盛り上がり」

悪性黒色腫(メラノーマ)
悪性黒色腫(メラノーマ)

ごく稀ではありますが、ほくろが急に盛り上がったり、形がいびつになるなどの変化が見られたる場合は、悪性黒色腫(メラノーマ)といった悪性腫瘍(皮膚がん)の可能性を考慮する必要があります。

悪性黒色腫は、メラノサイトや母斑細胞ががん化することで発生する悪性腫瘍で、皮膚がんの中でも特に悪性度が高く、進行が早いのが特徴です。初期には一見ほくろと見分けがつきにくいこともあるため、注意が必要です。

悪性黒色腫(メラノーマ)について

悪性黒色腫は、「ほくろのがん」とも呼ばれ、既存のほくろががん化する場合や、新たに異常な色素斑として出現することがあります。見た目の特徴としては、黒く盛り上がっている、色むらがある、形がいびつで左右非対称であるなどが挙げられ、一般的なほくろとの判別が難しいことも少なくありません。

紫外線の影響を受けやすい部位に発生しやすいとされ、白人では顔や腕などの露出部に多くみられます。一方、日本人では足の裏や手のひら、爪のまわりなど、紫外線にあまりさらされない部位に発生する傾向があります。

悪性黒色腫は、初期の小さな病変でもリンパ管や血管を通じて全身に転移する可能性があるため、注意が必要です。一見すると良性のほくろのように見えることも多く、発見が遅れがちですが、進行が速いため、早期の診断と治療が極めて重要です。

悪性腫瘍の可能性があるほくろの特徴

ほくろ

悪性黒色腫などの悪性腫瘍(皮膚がん)は、初期段階では、通常のほくろとの区別がつきにくいこともあります。しかし、以下のような変化がみられた場合には、悪性の可能性を疑い、できるだけ早く専門医による診察を受けることが重要です。

  • これまでなかったほくろが、急に出現した
  • もともとあったほくろが、短期間で大きくなった(特に直径6ミリ以上)
  • 色や形に変化がみられる(色が濃くなったり、複数の色が混じっている)
  • 円形や楕円形ではなく、不規則でいびつな形をしている
  • ほくろの輪郭がにじみ、周囲の皮膚との境界が不明瞭になっている

まとめ

まとめ

ほくろが盛り上がる主な原因は、母斑細胞の増殖にあります。この増殖を引き起こす要因としては、紫外線による刺激、加齢による皮膚の変化、摩擦や物理的な刺激などが挙げられます。

多くの場合、ほくろは良性の皮膚腫瘍であり、健康上の大きな問題を引き起こすことはありません。しかし、ごく稀に、急に盛り上がったり、形や色に不規則な変化が見られる場合は、悪性黒色腫(メラノーマ)などの皮膚がんの可能性を考慮する必要があります。

これまでなかったほくろが突然出現したり、もともとあったほくろが短期間で大きくなる、色が変わる、形が不規則になるといった変化がある場合には、専門医を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。

ほくろの治療は当院までご相談ください

東京皮膚腫瘍ほくろと粉瘤クリニック 古林形成外科上野院

東京都台東区上野の「東京皮膚腫瘍ほくろと粉瘤クリニック古林形成外科上野院」では、日本形成外科学会認定の形成外科専門医が、皮膚領域における専門的な視点から、ほくろの診断と治療を行っています。

当院では、患者さま一人ひとりの症状やご希望に寄り添い、豊富な知識と経験に基づいた治療法をご提案いたします。治療においては、整容面にも十分配慮しながら、自然な仕上がりを重視した治療を提供しています。

ほくろに関する症状でお悩みの方は、当院までご相談ください。

この記事を書いた人

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東京皮膚腫瘍ほくろと粉瘤クリニック
院長 田中 俊一

東京皮膚腫瘍ほくろと粉瘤クリニック 古林形成外科上野院では、皮膚疾患を専門とする日本形成外科学会認定の形成外科専門医が診療を担当しています。当院では、粉瘤、脂肪腫、眼瞼下垂、耳垂裂などの疾患に対応した日帰り手術をはじめ、形成外科全般の診療を行っています。

東京皮膚腫瘍ほくろと粉瘤クリニック 古林形成外科上野院では、皮膚疾患を専門とする日本形成外科学会認定の形成外科専門医が診療を担当しています。当院では、粉瘤、脂肪腫、眼瞼下垂、耳垂裂などの疾患に対応した日帰り手術をはじめ、形成外科全般の診療を行っています。

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