古林形成外科-横浜院

医療コラム

粉瘤は何科で治療する?傷跡を残さず治すクリニックの選び方も解説!

医師の診察

東京都台東区上野の「東京皮膚腫瘍ほくろと粉瘤クリニック 古林形成外科上野院」です。当院では、日帰り手術による粉瘤の治療を行っています。

本記事では、粉瘤の治療を受ける際に適した診療科や、術後の傷跡をできるだけ目立たせずに治療するためのクリニック選びのポイントなどについて解説します。ぜひご参考ください。

粉瘤は何科で治療する?

医師の診察

粉瘤は、「アテローム」や「表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)」とも呼ばれる良性腫瘍で、皮膚の下に袋状の構造(嚢腫)ができ、その中に皮脂や角質などの老廃物がたまることで発生します。

ここでは、粉瘤を治療する際に受診すべき診療科について解説します。

粉瘤は形成外科や皮膚科で治療

粉瘤の治療には、内部の老廃物を取り除くだけではなく、嚢腫の被膜ごと完全に摘出する外科的手術が必要です。そのため、粉瘤の治療を受ける際には、「形成外科」または「皮膚科」の受診が適しています。

  • 形成外科:皮膚や皮下組織など体の表面に生じた病変を、整容面にも配慮しながら外科的に治療する診療科
  • 皮膚科:全身の皮膚全般の疾患を内科的・外科的に幅広く診療する診療科

傷跡をできるだけ残さず治療したいなら形成外科がおすすめ

粉瘤の根本的な治療には手術が必要であり、特に顔や首など目立つ部位では、術後の傷跡にも配慮した治療が求められます。

形成外科では、切開のデザインや縫合技術に優れており、目立ちにくい仕上がりを重視した手術が可能です。そのため、整容面を気にされる方や、目立つ部位に粉瘤ができた場合には、形成外科での治療が推奨されます。

粉瘤の症状と治療について

粉瘤

粉瘤の治療を受けるにあたっては、適切な診療科を受診するだけでなく、粉瘤の疾患についての基本的な情報をあらかじめ理解しておくことが大切です。ここでは、粉瘤の症状と治療について解説します。

粉瘤の症状

初期の粉瘤は、数ミリ程度の柔らかいしこりとして皮膚の下に現れます。痛みやかゆみなどの自覚症状はほとんどなく、触れるとコリコリとした感触があります。この段階では日常生活に支障はありません。

ただし、放置すると徐々に大きくなり、皮膚の表面が目立って盛り上がるようになることがあります。発症部位は体のどこにでも見られますが、特に顔・首・背中・耳の後ろなどに多く発生します。

さらに進行すると、粉瘤特有の悪臭を放つことがあり、細菌感染が起こると赤み(発赤)、腫れ(腫脹)、強い痛み、化膿、発熱などの症状を伴うこともあります。このような場合には、早急な処置が必要です。

粉瘤の治療

粉瘤の根本的な治療には、袋状の構造(被膜)を含めて完全に摘出する外科的手術が必要です。被膜を残したまま内容物だけを取り除いた場合、再発する可能性が高くなるため、外科的な摘出が不可欠です。

粉瘤の手術には、主に2つの方法があります。

  • くり抜き法
    専用の器具を使って粉瘤の中央に小さな穴を開け、内部の内容物を押し出し、その後に被膜を丁寧に摘出する方法です。傷が小さく、術後の傷跡が目立ちにくい点が特徴です。
  • 切開法
    粉瘤の周囲を大きめに切開して、内容物と被膜を一塊として取り除く方法です。炎症がある粉瘤や被膜が癒着している場合に適しています。

いずれの手術も局所麻酔下で日帰り手術が可能です。診察・検査・手術・病理検査などの医療行為はすべて健康保険の適用対象となります。

粉瘤の治療の流れ

手術

粉瘤の治療は、外科的手術によって行われます。多くの場合、局所麻酔による日帰り手術で対応が可能です。ここでは、一般的な粉瘤の日帰り手術の流れについてご紹介いたします。

診察・検査

問診・視診・触診を行い、粉瘤の大きさ・位置・炎症の有無などを確認します。必要に応じて、超音波検査(エコー)を実施し、嚢腫の深さや周囲組織との関係を把握します。

そのうえで、既往歴や患者様のご希望も考慮し、適切な治療法(術式)を決定します。

局所麻酔

粉瘤の位置や大きさに応じて皮膚にマーキングを行い、腫瘍周囲に局所麻酔を注射します。麻酔がしっかり効いてから手術を開始するため、手術中の痛みはほとんどありません。

手術

診察時に決定した術式(くり抜き法または切開法)に基づき、皮膚を切開し、袋状の被膜と内部の角質や皮脂などの内容物を丁寧に摘出します。

縫合

切開部位の皮膚にシワが残らないようにデザインし、形成外科的な縫合法を用いて丁寧に縫合します。術後の傷あとが目立ちにくくなるよう配慮することはもちろん、再発予防の観点からも縫合は重要な工程です。

まとめ

まとめ

粉瘤の治療には、内部の老廃物だけでなく、袋状の構造である嚢腫の被膜ごと完全に摘出する外科的手術が必要です。そのため、粉瘤の治療を受ける際には、「形成外科」や「皮膚科」が適切な診療科となります。

なかでも、顔や首などの目立つ部位に粉瘤ができた場合には、術後の傷跡への配慮が特に重要です。形成外科では、切開部のデザインや縫合技術に優れており、整容面にも配慮した手術が可能です。そのため、見た目への影響が気になる方や、露出の多い部位に粉瘤ができた方には、形成外科での治療が推奨されます。

粉瘤の治療は当院までご相談ください

東京皮膚腫瘍ほくろと粉瘤クリニック 古林形成外科上野院

東京都台東区上野の「東京皮膚腫瘍ほくろと粉瘤クリニック 古林形成外科上野院」では、粉瘤の治療を日帰り手術で行っています。

当院では、皮膚領域を専門とする日本形成外科学会認定の形成外科専門医が診療を担当しています。患者さま一人ひとりの状態に合わせ、豊富な知識と経験に基づいた治療をご提供いたします。

粉瘤でお困りの方は、当院までお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

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東京皮膚腫瘍ほくろと粉瘤クリニック
院長 田中 俊一

東京皮膚腫瘍ほくろと粉瘤クリニック 古林形成外科上野院では、皮膚疾患を専門とする日本形成外科学会認定の形成外科専門医が診療を担当しています。当院では、粉瘤、脂肪腫、眼瞼下垂、耳垂裂などの疾患に対応した日帰り手術をはじめ、形成外科全般の診療を行っています。

東京皮膚腫瘍ほくろと粉瘤クリニック 古林形成外科上野院では、皮膚疾患を専門とする日本形成外科学会認定の形成外科専門医が診療を担当しています。当院では、粉瘤、脂肪腫、眼瞼下垂、耳垂裂などの疾患に対応した日帰り手術をはじめ、形成外科全般の診療を行っています。

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